第2回特定課題研究事業化支援事業授賞式

はじめに

2025年3月15日(土)特定課題研究事業化支援事業におけるビジネスイノベーション賞受賞者の表彰式が学位記授与式の修了後に執り行われ、日本工業大学学長、西武信用金庫様、城南信用金庫様から以下の4名に、表彰状と副賞が授与されました。

〇ビジネスイノベーション優秀賞:江坂真理子さん

〇ビジネスイノベーション賞特別賞:三好博幸さん

〇ビジネスイノベーション賞:亀田望さん、岸本 健さん

なお、ビジネスイノベーション賞を受賞されました楠本 祥雅/渡邊 康児様、松本 由佳様は、お仕事の都合で欠席されました。

 

表彰状及び副賞の授与

□ビジネスイノベーション賞 優秀賞および西武信用金庫賞 江坂真理子

  論文テーマ:廃棄魚類を活用したペット用機能性食品の研究

表彰日は仕事の都合で福岡市からTeams(Web)で参加されました。

 

特定課題研究成果の事業化においては、経済性と環境資源の有効活用を両立を目指するという社会的にも意義のある事業として進展中でありますが、それゆえ直面する現実的な課題と解決に向けた具体的な取り組み内容を中心に報告されました。

 

幾多の取組を通じ経験を基にした実践力が重要であるというMOTを学んだ意義を再確認されたようです。

 

□ビジネスイノベーション賞 特別賞および城南信用金庫賞 三好博幸

  論文テーマ:新規顧客開拓の実践~取引先新規40社の開拓~

 

特定課題研究成果の提案内容に沿って、自社の強みをより活かすためのマーケティング手段として自社サイトを活用したデジタルマーケティングをも取り入れDMなどのリアル販促手段と並行して実践し、成果が随所に見られるようになってきています。

 

 ただ、昨今の社会情勢の変化の影響もあり、事業ポートフォリオの最適化に伴う人材確保にも大いに奮闘されているようでした。

 

 

□ビジネスイノベーション賞 亀田 望

  論文テーマ:コミュニティビジネス支援事業について

 

本業とは関連性のないソーシャルビジネスが研究テーマでしたが、中小企業診断士として初年度の現在では事業化の基盤づくりに精力的に活動しておられるようでした。


また、事業化を通じて、論文の精度を高めるだけでなく、論文の前提条件が変化した場合に、如何に変化に対応するかが重要であることが経験的に語られ、その対応力を高めるためにもMOTの基礎を学んだことの重要性が指摘されました。

 

□ビジネスイノベーション賞 岸本 健

  論文テーマ:中小企業製造業の事業変革に力点を置いたコンサルティング事業

 

 中小企業診断士として独立・起業したばかりの現在は、ご本人の事業の方向性・狙いどころ的なものを深掘りした研究テーマをブラッシュアップした形の具現化を実践中のようでした。

 

ご自身の立ち位置を自ら創り事業を実践する立場としての決意表明を修了生に向けて示していただきました。

 

■おわりに 中小企業イノベーションセンター センター長 小田恭市

特定課題研究成果事業化支援事業としての「ビジネスイイノベーション賞」は皆様のご支援、ご協力で2回目を迎えることが出来ました。厚く御礼申し上げます。

 

本年度の受賞者の「受賞の言葉」をお聞きしますと、論文内容がビジネスの骨格となっていることは言うまでもありませんが、論文に書かれた内容を具体的な事業に移すには、現実社会における多様なヒトや機関・組織等の関係づくり(仲間づくり)が不可欠であり、そのためのコミュニケーションの重要性を改めて認識致しました。

 

また、現場の状況は日々変わっているわけですから、論文の前提条件となっている外部環境条件の変化に対して、迅速に如何に変化に適合するかで苦慮されているようでもありました。不確実性が高まっている現在では、現場の変化に適合できる思考回路と意思決定の重要さも指摘されました。

 

昔から言われていることですが、事業化には関係者とのコミュニケーション力(事業に関係者を巻き込む力)、状況への対応力(現場状況の変化に対応できる力)の重要性を改めて感じた表彰式でした。

 

中小企業イノベーションセンターは修了生に要望に応じて、教員や修了生等とのマッチングで事業化の支援を行います。引き続き、皆様のご支援を宜しくお願い致します。